今日はなかがわハーフマラソン、走ってきました。
いつもは僕が運転するんだけど今日は奥さんが運転してくれました。
南信はのどかな雰囲気で安曇野とはまた違ったいい感じです。

天気もよく、山がきれいでした。
駐車場係の人も親切で、車に残るふーふぃの為に日蔭の駐車スペースを確保できました。

人が多かったです。3キロ、5キロとかも合せてエントリー総勢4千人以上!第4まである駐車場全部満杯です。

ハーフ出発前の人の群れ。

その中にあって僕の存在なんて小さなものです。

そしていよいよスタート。人数が多いので始めは歩くより仕方ありません。
アフリカンドラムのサブニュマのリズムに見送られて出発。はじめはウォーミングアップのつもりで控えめに走りました。何しろ人が多いので徐々に人をかわしつつ前へ、だんだん体が温まって来て次々に抜いて行く。前半はアップダウンの多いルート設定でした。僕は何だか走るのが楽しくていいペースで走って行きました。1キロごとに案内板がある筈だったんだけど人が多くてそれが分からず、でもどんどんペースを上げて坂を上って行きます。下りは更にスピードアップ。みんな下りの走りが苦手なのかな、などと得意になりながらはしってました。ふだん走っている道がアップダウンの多い道だからきっとみんなより上り下りが得意なんだろうな、などと思いつつ。
長い坂を上っていると折り返し地点から引き返してくるトップのランナーとすれ違いました。速い! テレビで見るマラソンとかでは分からない速さ。すげー、、の一言です。まるで100m走の様な走りでした。
さて僕も折り返し地点を過ぎ、下り坂を気持ちよく走り降りて行く頃、ようやく道端のキロ数表示板が分かりました。
ハーフ5キロ、
と書いてあって、なるほど、折り返し地点から5キロってことか。ではゴールまであと6キロちょっとだ。この調子なら自分のペースで何とかゴールまでたどり着けそうだぞ。と余裕のよっちゃん。。。
大きな間違いでした。ハーフ5キロの表示は、出発地点から5キロ、ってことだった。まだ5キロしか走って無かったんです。それに気付いたのが実際の中間地点。
え? これで半分? あと10,5キロ???
この頃には僕はもう体力限界間近でした。もう終わりかと思ってたのに、まだ半分。。。
始めにちゃんとコース地図を見ていなかったのが大きな間違い。
後半はほぼ平坦な道のりだったけど、僕は一気にペースダウン。今までごぼう抜きに抜いてきた他のランナー達にぞろぞろと抜かれて行きます。
いや実はコースの距離を間違えてて終ったと思ったらまだ半分残ってて、、、
と頭の中で言い訳を繰り返す。今までごぼう抜きにしてて今になって僕を抜いて行くランナー達に対する言い訳、ゴールで待っている奥さんに対する言い訳。多分今晩ブログに書くであろう言い訳。
ずーっと頭の中で言い訳を繰り返し続けている自分に気が付き、ハッと周りを見回す。僕の前にはどこまでも続くランナーの群れ。僕の後ろにもどこまでも続くランナーの群れ。上を見ればキリがないし下を見ても果てしもない。まるでこの娑婆世界を象徴しているかのような今の状況。こんな中で無理して頑張って目の前の一人二人のランナーを抜いたとしても、それが一体何になるんだろう?まぁ実際抜くだけの余力も残ってはいないんだけど、でもそんなことよりも今のこの状況を楽しもう。と昨日見たビデオを思い出す。気持ちのいいそよ風が吹いているじゃないか。天気もいいし雪を頂いた山々はとてもきれいだ。
などと思おうとするんだけど、やっぱり足が重くて楽しむどころではない。息は切れないんだけど脚の筋力がもうほとんど無い。それでもせめて最後まで、歩かずに走り続けよう、と心に誓う。沿道の声援も意識から遠のいていく。1キロ1キロがとても長い。トップのランナー達はもうゴールでくつろいでいるんだろうなぁ。表彰式とかもう始まってるのかなぁ。ここでは実力が全てなのだ。カッコつけたりごまかしたりズルしたりは出来ないのがマラソンなのだ。トレーニングが、努力が、すべてここに現れるのだ。僕は自分の実力の無さ、トレーニングの足りなさをつくづく思い知らせれた。後続ランナーは次々に僕を抜いて行った。僕はもう沿道の声援にこたえるどころか、顔を見る余裕すらなかった。一歩一歩の脚を出すのが精いっぱいだった。
平坦な道が延々と続き、最後はまた長い上り坂だった。ここで僕はとうとう、走りきることを諦め、歩いた。驚いたことに、走るより歩く方が速かった。
最後の登りを登り切り、和太鼓の音が聞こえてくる。あとはもう下るだけ。応援の和太鼓グループに励まされ、最後の精一杯の力を振り絞る。そしてゴール前ではまたサブニュマのメンバーが迎えてくれた。赤い絨毯の道を踏んでゴールのゲートをくぐる。もうこれ以上走らなくてもいいんだ。奥さんと友人のアミちゃんの顔が見えた。スタッフの女の子たちがゴールするランナーの一人一人を大きなタオルを持って迎えてくれるという箱根駅伝ばりの贅沢な演出もうれしかった。
何だか走りながらいろんなこと考えていたんだなぁ。ランナーズハイには程遠い。
だけど走り終わった後の満足感はもう、至福感と言ってもいいくらい。幸せでした。両足は乳酸が発酵してシュワシュワと湧きあがってる感じ。それがまた気持ちいい。

ゴール直後、奥さんと。

アミちゃんは先月結婚したばかりで幸せ満開。
タイムについては以前ハーフを走った友人の話などから、多分2時間半から3時間の間くらいかな、というのが走る前の予想。実際に走ってみて、こりゃ3時間オーバーだな、と思ってたんだけど、結果は、
2時間1分49秒!
自分でも驚きました。奥さんたちも実はこんなに早くつくとは思ってなかったんだけど、ちょっと気になってゴール前に来てみたら僕が走ってきたとか。さすが夫婦。これがゴールで出迎えてくれなくてゴールしてからばったり会って「あれ?いつゴールしたの」ってなことになったらちょっと悲しい。
後はもう脱力感と至福感で最終ランナーがゴールするまでソフトクリーム食べたりアミちゃんのサモサ食べたり焼きそば食べたりコーヒー飲んだりおにぎり食べたりしてました。
そして地元のアミちゃんと分かれ、下道をドライブしながら家に帰りました。

この写真の一瞬前まで光が筋になって地上に射していたんだけど。
中川村、いいところでした。スタッフのみなさんに感謝です。応援に来てくれたアミちゃんに感謝です。いろんなことに感謝の気持ちがいっぱいです。
そして今日1日僕の面倒を見てくれた奥さんに一番感謝です。
家に帰って風呂に入って晩御飯食べて、
今日はビール飲みたいって言わないね、
と言われて、ビールのことなんて考えもしなかった自分に気が付きました。
ビールが無くても満足。
満ち足りた、充実した1日でした。幸せです。